「御社、貴社、弊社、当社、面接でどれを使ったらいい?」
と悩む主婦があとを絶ちません。
かしこまったパートの面接の席で相手の会社を指す言葉で悩んだことはありませんか?
面接を受ける前に履歴書を郵送しているケースもあり、その時も志望動機欄に相手の会社を指す言葉で書く必要性が出てきますよね。
この記事を最後まで読んで貰えれば、正しい言葉選びの知識が身につくとともに、そんな言葉以上に『実際の面接では何が重要視されるか』が分かります。
パートの面接における「御社」と「貴社」の違い
まずは基本的な意味と使い方から学びましょう。
相手を敬って「あなたの会社」という意味の尊敬語
歴史は浅く1990年代から使われ出したとされる。
話し言葉で使います。
相手を敬って「あなたの会社」という意味の尊敬語。
「御社」よりも昔から使われている言葉。
文章で使います。
パートの面接官が30~60代のとき
1980年代以前は全て「貴社」でしたが、記者、汽車、帰社など同音の言葉が多いため「御社」が出現したとされています。
つまり、「御社」は1990年代から使われ出した新しい単語になります。
厳密な時期は不明ですが、仮に1990年ちょうどから使用開始されたとしても、この記事を書いてるのが2019年ですので、使われ出してから約30年という歴史です。
一般的な面接官の年齢は30代から60代の世代が多いと思います。
決して間違いではありませんが、30~40代の面接官ほど話し言葉で「貴社」は聞いたことがなく、50~60代の面接官になれば「貴社」と「御社」を両方聞いたことがある世代になります。
パートの面接官が70~80代のとき
機会は少ないと思いますが、もし70~80代の高齢な面接官であれば、あえて「貴社」を使うのもアリです。
70歳の面接官であれば40歳頃から、80歳の面接官であれば50歳頃から使われ出したのが「御社」です。
高卒なら18歳、大卒なら22歳前後から社会人生活が始まったとして、40歳になるまでに社会人としてのマナー・礼儀作法は染み付いています。
彼らが社会人としてのマナーを叩き込まれた20~30代に主流だった、馴染みのある「貴社」で会話するというのも間違いではありません。
パートの履歴書における「御社」と「貴社」の違い
前述のとおり、「御社」は話し言葉で使う。「貴社」は文章で使う。というのが現代の一般認識とされています。
ですので履歴書では「貴社」と書くのが正しいとされています。
でも仮に文章で「御社」と書いたとしても意味は通じますし、相手に失礼な表現にはあたりません。
そんなしょうもない揚げ足を取ってくる面接官がいるとしたら、器が小さ過ぎますので心の中で笑っておけばいいです。
あくまでも面接における重要確認項目は
やる気があるか
経験があるか
資格があるか
長期で働けそうか
適正能力があるか
を見るものです。「御社」と「貴社」の使い分けなど本当にどうでもいいのです。
パートの面接における「弊社」と「当社」の違い
基本的な意味と使い方から学びましょう。
自社を相手の会社より下にへりくだっていう謙譲語。
社外(取引先)に対して使います。
自社のことをいう丁寧語。
相手の会社と対等もしくは立場が上の時に使います。
パートの面接時には「弊社」と「当社」は両方使わない
これらの言葉を使ってしまいがちな場面としては、現職で仕事を持っている最中に、求人募集に応募して面接を受けるケースが挙げられます。
社外とはいえ面接を受ける会社は取引先ではなく、且つあなた「個人」対「会社」の面接であり、あなたが現職の会社を代表して面接先の会社と打ち合わせする場ではありません。
このような場合、「弊社」や「当社」を使う事自体が間違いです。
自分の業務内容の説明がしたいならば、
というような言い方を心掛け、「弊社では」「当社では」という言い方は避けましょう。
パートの面接で「御社」と「弊社」を間違えない
極稀に「御社」と「弊社」を全く逆の意味で使っている人に遭遇しますが、このミスは致命傷になるリスクを秘めています。
「御社」と「貴社」の使い方どころの話ではなく、「御社」と「弊社」を逆の意味で使っていたら一般知識が無さすぎると判断され、面接でのマイナスポイントは避けれません。
【豆知識】社内で使う時は「弊社」ではなく「当社」
面接に合格して無事にその会社の一員になれたあとの話になります。
自分の会社内でのスピーチや会議での発言時に「弊社」を使う人がいますが、これは間違いです。
同じ社内でへりくだる必要がないので、とても違和感があります。社内で自分の会社を指す言葉としては「当社」を使いましょう。
弊社の売上アップのために来月に販促イベントを行います。
当社の売上アップのために来月に販促イベントを行います。
【まとめ】パートの面接で「御社」と「貴社」の使い分けなんかどうでもいい
いかがでしたか?
現代の認識として「御社」と「貴社」の使い分けはあるものの、面接の合否に影響するような内容ではない事がご理解いただけたかと思います。
そんな言葉以上に、自分の経験やスキル、志望動機や意気込みなどを伝える事の方が何倍も重要です。
とはいえ、言葉の適切な使い方を覚えておいて損はしませんね。本記事があなたの面接に役立てば嬉しいです。
コメント