「パートでも忌引き休暇はありますか?」
家族・親族に不幸があったとき、お通夜・お葬式を経て最後のお別れをすることになります。
このとき、忌引きでパートを休めるのだろうか?休めるとして有給なのか、無給なのか?
生活がかかっていますし、やはり気になります。
この記事を最後まで読んでもらえれば、パートでも忌引き休暇を貰えるかどうか、もし貰えなかった場合の対処法などが分かります。
パートでも忌引き休暇は貰えるのか?
結論から言うと、あなたの勤め先の会社の「就業規則」によります。
結論だけだと理解できないので、休暇の種類について整理します。
休暇は大きく分けると「法定休暇」と「特別休暇」の2種類に分類されます。
パートでも取得できる【法定休暇】とは?
法定休暇とは法令によって与えることが義務付けられている休暇のことです。
法定休暇は正社員やパートに関係なく取得することができます。
年次有給休暇、産前産後休業、育児休業、子の看護休暇、介護休業、介護休暇、生理休暇、公民権行使のための休暇
などが挙げられます。
この中に「忌引き休暇」(一般的には慶弔休暇(けいちょうきゅうか)はありません。なぜなら法定休暇ではないからです。
パートでも取得できる【特別休暇】とは?
法定ではなく、会社が独自に定める休暇を特別休暇といいます。
特別休暇は正社員やパートに関係なく取得できるものや、正社員は取得できてパートは取得できないものなど、会社が独自で定めることができます。
慶弔休暇、裁判員休暇、夏期や年末年始の一斉休暇、天災等によるやむをえない休暇
などが一般的に挙げられます。
会社が独自で決める休暇なので、パートでも取得できるかどうかは、その会社の就業規則によります。
慶弔休暇:まとめ
慶弔休暇は法定休暇ではなく特別休暇に分類される。
慶事や弔事のための休暇で、冠婚葬祭(本人や家族の結婚、親族の死亡)のときに取得するもの。
「忌引きで休みたい」と思っても、慶弔休暇が会社の就業規則に定めがなければ取得できない。
就業規則に慶弔休暇の規定があったとしても、正社員だけにしか認めていないケースもある。
慶弔休暇をパートでも取得できる場合でも、正社員とパートでは取得可能日数が異なることがある。
慶弔休暇を取得できる場合でも、有給か無給か、全て会社の就業規則次第となる。
パートで忌引き休暇が貰えない時の対処法
身内に不幸があったとき、忌引きでお休みするにしても、会社の就業規則で慶弔休暇(忌引き休暇)の社内規定がない場合に遭遇したとします。
この場合の対処法は1つしかありません。
法定休暇である年次有給休暇を使用しましょう。
ただし、6カ月以上の勤務歴がないと年次有給休暇は取得できません。取得可能日数など詳しくはこちらの記事を参照ください。
例えば、身近な親族に不幸があったとして、5日間休む必要があったとします。
手持ちの年次有給休暇の日数が3日しかない場合、不足分の2日間は欠勤扱いになり無給となります。
パートで忌引き休暇が貰えるけど、取得可能日数が少ない時の対処法
会社の就業規則で慶弔休暇(忌引き休暇)の社内規定があり、パートでも有給扱いで取得可能だったとします。
ですが、取得可能日数が2日間しかなく、あなたは忌引きで5日間休まなければならない場面に遭遇しました。
この場合、どうすれば最もお給料を下げずに済むでしょうか?
もうお分かりだと思いますが、この場合も法定休暇である年次有給休暇を活用します。
先ほどと同じ例で、手持ちの年次有給休暇の日数が3日しかない場合でも、慶弔休暇(忌引き休暇)を2日間使用すれば、合計5日間の有給扱いのお休みが取得できることになります。
ケースバイケースですが、日頃から「法定休暇」と「特別休暇」を合わせ技で上手く併用する意識を持っておきましょう。
有給休暇のストックが少ない人は、万一のために何日かはわざと残しておいた方がいいでしょう。
パートで忌引き休暇がないどころか、休みを認めて貰えない場合
会社の就業規則に慶弔休暇(忌引き休暇)の定めがない場合で、身近な親族に不幸があったとします。
レアケースではありますが、就業規則にないことを理由に、忌引きであっても欠勤を認めないという会社が稀にあります。
残念ながら、こういう会社は営利の事しか頭になく、従業員を使い捨ての駒くらいにしか考えてないよね。
沢山の人にお世話になったからこそ、今の自分があるわけで、お世話になった大切な人の最期くらいしっかり見送ってあげましょう。
もしあなたが忌引きで休めないようなブラック企業で務めているようなら、これを期に転職することを検討しましょう。
従業員あっての会社、会社あっての従業員なので、お互いの事を思いやれる職場で気持ちよくお仕事したいものですね♪
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